香川県坂出市のスポーツデンティスト
香西歯科医院です。
今回はウイルスや細菌から身体を守る
唾液の重要な役割についてお話します。
順天堂大学とロッテとの研究によって
ガムを噛むと
唾液中の抗体が2.5倍に増えるという
研究結果が発表されました。
唾液の中には
感染症予防に非常に重要な
『IgA免疫グロブリン』
という免疫物質が存在します。
マスクをしていても
ウイルスや細菌は非常に小さいので
口の中に侵入してきます。
唾液が粘膜表面を覆い
自浄作用によって外敵を洗い流し
身体の中に入るのを防ぎます。
それに加えて
前述の免疫物質が
菌やウイルスを妨害し
その効力を弱めてくれます。
唾液は感染症から身を守る
重要な役割がある事が
お分かりいただけたと思います。
ではガムを噛むとなぜ良いのか?
ガムを噛む事で
味覚に刺激がいき
唾液の分泌が良くなります。
また口を動かし咀嚼する刺激も
唾液の分泌を促し
相互的に作用しあって
唾液量が増加します。
もちろん唾液中の免疫物質も
増えてくれます。
免疫物質量は
安静時と比較すると
2.5倍の量になるそうです。
ではタブレットではどうでしょうか?
最近では
キシリトール入りのタブレットも
販売されていると思います。
ガムに比べると
噛む刺激がないので
唾液量は約半分になり
どうしても劣ってしまいます。
やはり
しっかりと嚙む事が
ここでも重要になってきますね。
毎日の食事でも
よく噛む事が大事!
カルシウムが豊富な小魚
食物繊維が豊富な根菜類
これらは歯ごたえがあり固いので
しっかりと噛まなくてはなりません。
健康で丈夫な歯で良く噛み
唾液をしっかり出して
身体の中と外から
ウイルスや細菌から身を守りましょう!