香川県坂出市のスポーツデンティスト
香西歯科医院です。
ヘディングは
サッカーというスポーツにおいて
守りにおいても攻めにおいても
非常に重要な技術の一つです。
ヘディングが強い選手は
それだけでチームにもたらす恩恵が大きく
選手自身の個性を確立します。
現日本代表でいうと
吉田麻也選手や富安健洋選手は
ディフェンス時には
ハイボールを跳ね返す壁となり
オフェンス時には
貴重な得点源となります。
ある程度成長してからのヘディングであれば
体格もしっかりしており
首の筋力も強く
頭の骨も固くなっているので
脳に対するダメージは少ないかもしれません。
しかし成長期、特に
筋肉も骨も未成熟な小学生の
ヘディングは非常に危険です。
アメリカでは過去に
サッカーをする子供の母親達が
FIFAを提訴した事がありました。
サッカーで頻繁に起こる
脳振とうに対するガイドラインを
怠っているという内容でした。
アメリカサッカー協会は
これを受けて
10歳以下のヘディング禁止
11~13歳の練習時でのヘディングには
回数を制限すると決定しました。
イングランドでも
10歳以下のヘディング禁止を
提言しているようです。
ボールが直接頭にぶつかるだけでなく
競り合い時に
相手の頭や肘
スパイクやキーパーグローブなどが
ぶつかることで
脳震とうが起こりやすい背景があります。
脳震とうを防ぐ為には
柔道の『受け身』と同じように
ヘディング時にしっかりとした準備が必要です。
下あごを引き、首をすくめ
しっかりと頭部を固定することで
少なからず頭の大きな揺れは
防げるはずです。
ですがやはり
脳への影響を考えると
若年者のヘディングは
出来るだけ避けた方が良いと考えます。
これからも子供たちが安心して
安全にプレーできる環境を
我々は常に考えていかなければなりません。
それが我々スポーツデンティストとしての
使命であると考えております。