KOZAI DENTAL CLINIC
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香川県坂出市のスポーツデンティスト

香西歯科医院です。

 

前回、野球のピッチャーが

色んな投げ方を工夫して

意外と食いしばりをしていないと

お話ししました。

 

今回はバッター編という事で

バッターの口元に注目してみましょう。

 

 

パワーヒッターになると

口を閉じてあごを引き

インパクトの瞬間に

最大限の力が発揮出来る様に

バットに力を伝えます。

 

ここでも前回と同じ様に

下あごの固定が

身体の回転力をスムーズにし

力がバットを伝わり

ホームランを打つ事が出来ます。

 

よくマウスガードをしている選手が

パワーヒッターに多いのは

歯にかかる負担を軽減するだけでなく

このあごの固定を

スムーズに行える様にする為です。

 

ではイチロー選手の様な

ヒットを量産するバッターはどうでしょうか?

 

実は大きく息を吐いて

打っている事が

口元から推測出来ます。

 

食いしばると余計な力が入り

身体が硬直するので

ボールに対応すべき柔軟性が

失われてしまいます。

 

わざと息を吐きながら打つ事で

力みを抑え柔軟に

来る球に反応する事が出来ます。

 

最近の選手は

息を吐きながら力まない様にする

『いきみ逃し』を行っている選手が

多く見受けられます。

 

欠点としては

バットコントロールが優れる分

スイングスピードがやや落ちるので

飛距離が伸びにくいです。

 

しかし

『いきみ逃し』をしながらも

ホームランを量産する選手がいます。

 

それは

エンゼルスの大谷翔平選手

 

もちろんパワーヒットの時に

口を閉じて打つ事もありますが

余計な力を入れず

リラックスした状態でも

持ち前の体格とバットコントロールのセンスで

ボールを軽々とスタンドに届かせます。

 

その時の彼の口元から

イチロー選手と同じく

大きく息を吐いている事が推測出来ます。

 

プロ野球時代や入団当初は

『いきみ逃し』はせずに

口を閉じて打っていましたが

最近は吐きながら打つ方法に

変えたようです。

 

野球に限らず

サッカーやテニスなど

強く蹴ろう、強く打とうとし過ぎると

身体が力み、コントロール出来なくなります。

 

強く食いしばらず

フッと息を吐き

『いきみ逃し』をすると

良い結果が生まれると思います。

 

スポーツをされる皆さんは

呼吸の仕方も

気にしてみてはいかがでしょうか。

投稿日:12月 25